”次のファイルが存在しないか又は壊れている”って何だ

この1週間で2台目の修理依頼。

なぜ頻発するのか謎です。

こんどのエラーは

 

次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、
Windowsを起動できませんでした:
c:\windows\system32\config\system

 

です。

 

これはsystemというファイルが読み込めないというエラーです。

このファイル、何かというとレジストリファイルの一部です。
 

 

復元ポイントを取っていればレジストリファイルは保存されているはず。

これを使って、元に近い状態まで戻します。

単純に復元ポイントまでレジストリを戻すだけです。

 

対象のPCはCompaq 6710b

 

さて、いつも通りWindowsXP SP3のCDで起動して回復コンソールを使います。
ところが、このノート、HDDが無いと言い出します。

 

いや、あるだろ!?

 

原因はドライバ。

 

AHCIモードで動いているとWindowsXPのCDからHDDは読み込めません。
どこかでドライバを入手する必要があります。
 

HPのサポートサイトから、"Intel SATA AHCI Controller Driver "をダウンロードして
インストールすると、ファイルが展開されます。
これをCD or FDDに入れておきます。

 

WindowsXPのCDから起動をすると、最初の方で「ドライバを読み込むならF6押せ」と英語で表示されます。
F6を押すと、しばらくしてから「ドライバどうする?」という表示が出ます。

 

ここでFDDを入れるかCDを入替えるかして「S」を押すとドライバ選択が表示されます。
AHCI Driverを選択して、元画面に戻ってきますので、「Enter」を押すと先に進んでHDDが読み込めるようになります。
 

回復コンソールに入ってからが本当の作業になります。

Rを押して回復コンソールを選びます。

そうしたら、ログイン先を選ぶ表示が出てきました。

 

なにこれ?

1. Windows

2. MiniNT

とあります。

 

MiniNTって何だ?

分からんが1だろうということで1を選んでEnterを押します。

 

今度はAdministratorのパスワードを聞いてきました。

「分からん!? たぶん設定してないだろう (オイオイ)」ということで、何もせずにEnterを押します。

そうしたら回復コンソールになりました。

 

Knoppixを使った方法がこちらに載っていますが、基本的に同じ作業をします。

 

画面で指定されたディレクトリまで移動します。

cd system32\config

dir でファイル一覧を見ると”system”というファイルは存在しています。

 

ちゃんとあるじゃないか!

 

レジストリ関係のファイルが消えてしまうと後戻りできないのでバックアップしていきます。

copy default default.bak

copy sam sam.bak

copy  security security.bak

copy  software software.bak

copy system system.bak

 

今度は復元ポイントの保存先に移動します。

 

cd "C:\System Volume Information"

 

スペース付のディレクトリなので、ダブルクォーテーションを付けなければいけない点に注意して下さい。

 

このディレクトリのしたに_RESTORE{xxxxx}という長い名前のディレクトリがあります。

cd  _RESTORE{xxxxx} と打ち込んで、ここに移動します。

 

打ち間違えたら、上矢印キーを押すと、前回入力した文字が出てくるので、バックスペースで間違ったところまで消して入力します。

 

さらにその下にRPxxxxというディレクトリがあります。

これが復元ポイントで作成されたディレクトリです。

日付を見て、正常に動いていた時のディレクトリにcdで移動します。

 

普通はRPxxxxで一番最後のディレクトリに移動すれば良いと思います。

cd RPxxxx

 

ここにはdllなどバックアップされたファイルが入っいますが、このディレクトリのさらに下に「snapshot」というディレクトリがあります。

ここが目的のファイルがあるディレクトリです。

 

dir でファイル一覧を見ると必要そうなファイルがあります。

 

コマンドを打ってコピーします。

copy _REGISTRY_MACHINE_SAM  c:\windows\system32\config\SAM

copy _REGISTRY_MACHINE_SECURITY c:\windows\system32\config\SECURITY

copy _REGISTRY_MACHINE_SOFTWARE c:\windows\system32\config\SOFTWARE

copy _REGISTRY_MACHINE_SYSTEM c:\windows\system32\config\SYSTEM

copy _REGISTRY_USER_.DEFAULT  c:\windows\system32\config\DEFAULT

 

最後にcd c:\windows\system32\conig で移動して、dir でファイルが置き換わっていることを確認してexitで回復コンソールを抜けます。

 

再起動してWindowsが起動してくれば復旧成功です。

 

回復コンソールでコマンドが入力できないといった状況の場合は、Knoppixで起動して作業しても良いです。

これでも復旧しない場合は再インストールすることになります。

HDDのデータ自体は残っている場合が殆どですから、外付けHDDを取付けてKnoppixなどCDから起動できるLinuxで起動してデータを待避することも可能です。